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【アンプシミュレーター】AmpliTube 4、BIAS FX、Helix Nativeの使い勝手を比較してみた
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【アンプシミュレーター】AmpliTube 4、BIAS FX、Helix Nativeの使い勝手を比較してみた

ふと、ギターを積極的に使っていきたくなりました。

そうなると必要になるのがアンプシミュレーターです。

アンプシミュレーターとはギターをつないでバカでかい音を鳴らすアンプとキャビネットをシミュレーションする機材のこと。

自由に使えるモノホンのアンプとキャビネットを取りそろえていたり、バカでかい音を鳴らしても隣近所から怒鳴り込まれないほどのバカでかい敷地の家に住んでいるのであればアンプシミュレーターなんていらないのですが、私はそんな石油王みたいな生活してないのでアンプシミュレーターに頼る他ありません。

アンプシミュレーターと言ってもいろんなメーカーがいろんな製品を出しているので、性能も値段も十人十色。

今回は評判の良いものや新し目のものをチョイスして比較してみました。

比較対象

今回は以下の3点。

それぞれ、AmpliTube 4は今使っているもの、BIAS FXは特に評判がいいもの、Helix Nativeは最近発売されたものです。

今回の比較は使い勝手のみ。

音の評価はしません。

ちなみにどれも音はいいものです。

一昔前までアンプシミュレーターに対して盛んに言われていたデジタル臭さとかパチもん感は感じません。

ギターを専門に演奏する人にとっては使い勝手より音を取るでしょうが、私はギター専門というわけではないですし、音色の好みよりもオペレーションしやすさを優先したいのです。

IK Multimedia | Amplitube 4

IK Multimedia | Amplitube 4

IK Multimedia | AmpliTube 4

アンプシュミレーターの定番でもあるAmpliTube、最新バージョンは4と結構歴史のあるソフトです。

ゆえにギタリストでなくても知っていたり持っていたりするのではないでしょうか。

私も持っています。

肝心の使い勝手ですが、そこまでよい印象を受けません。

画面の切り替えが激しいので、細かいところまで追い込んだ編集が億劫(おっくう)になったり、アクセスしたい場所に直感的にいけないといったことがままありました。

ただ、使うのをためらうほどに悪いというほどでもなく、可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。

アンプシミュレーターって触るべき場所が多岐に渡るものなので、これが当たり前って言われたらそう受け入れるしかない感じです。

Positive Grid | BIAS FX

Positive Grid | BIAS FX

BIAS FX Desktop / Professional | Media Integration, Inc.

比較的新しめなアンプシミュレーター。

頻繁にセールしており、この記事を公開した2017年8月21日現在もセール真っ最中。

使い勝手は後発製品だからなのかなかなかに良好です。

プリセットの検索や各要素へのアクセスは小気味よくでき、私的に性に合っているように感じました。

また、初期搭載されているプリセットの他、「Tone Cloud」という機能で他のユーザーがアップロードしたプリセットを簡単に試すことができるので、気軽にいろいろな実験ができるのも良いです。

それと、マーティ・フリードマンによるデモパフォーマンスは必見!

なんと日本人なら馴染み深い「天城越え」を演奏しています。

LINE6 | Helix Native

LINE6 | Helix Native

Helix Native – Line 6 Japan

Helix NativeはLINE6のフラグシップアンプシミュレーターであるHelixのソフトウェア版です。

ハードウェア版は20万円ほどするので気軽に買えるものではありませんが、ソフトウェア版はそれよりはもう少し手を出しやすくなっています(それでも400ドルほどしますが……)。

ハードウェアのHelixは評判も良く、ソフトウェア版であるHelix Nativeにも期待していました。

ですが、使い勝手に関してはいい印象を持てませんでした。

とにかく操作がしにくくてたまりません。

なんというか、ハードウェア版HelixのUIをそのままソフトに持ってきたような作りをしています。

ハードウェアにあるような豊富なつまみなどがあれば使いやすいのでしょうが、マウスやトラックパッドでポチポチしなければならないMac/PCでは操作のたびにイライラがつのるばかりです。

MIDIコントローラーに対応すればこの不満も解消されそうですが、公式Q&Aによると対応予定はないそうです。

Q: Will Helix Native support external MIDI for patch changes or parameter control?
A: Not at launch.

Helix Native FAQより―

操作性を求めるなら、おとなしくハードウェア版のHelixを使うほうが良さそうです。

BIAS FXに乗り換えよう

いまのところBIAS FXにかなり好印象を抱いているので、これからしばらくトライアル版で遊んでみた後に買ってみようかなと思います。

BIAS FXは使い勝手や音がいいだけでなく、同社の別ソフトやアドオンを購入すればアンプやエフェクターの内部回路までもいじれるという拡張性を持っているので、今後の発展にも期待できます。

まあ、最初はスタンダード版で済ませて、物足りなさを感じ出したらアドオン購入という流れで。

もちろんAmpliTube 4にサヨナラバイバイすることはないです。

なんだかんだ使っていたので自分用に作ったプリセットとかもそこそこたまっているので。

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ライタープロフィール

とらさぶ

大自然系ミュージシャン

とらさぶ

アウトロが終わってもイントロが始まらない系おじさん。

音楽制作情報ブログ(音楽制作情報ブログとは言っていない)「musirak.com」を運営中。

ブログ:http://www.musirak.com

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