今さら聞けない!? WAV、MP3など音楽ファイル形式のおさらい
最近では、ストリーミング配信が主流になり、パソコン、デジタルオーディオプレーヤー、モバイルミュージックプレーヤーなどで音楽を聴く人が増えています。
メディアの形式は目まぐるしい変化を遂げています。
音楽活動をされている方は、ネット上に自作音源をアップロードしたことはありますか?
今回は、「音楽のデータ形式」についておさらいできればと思っております。
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もくじ
デジタルオーディオを扱う上で知っておきたいこと
サンプリング周波数(サンプリングレート)って?
AD変換と呼ばれる、アナログ信号からデジタル信号への変換を、1秒間に何回行うかを表す数値のことです。
ちなみにHz(ヘルツ)という単位になります。
ある音を正確に記録し再現するには、その音の周波数と倍程度の周波数でサンプリングする必要があると言われてます。
ちなみに一般のCDで採用されているサンプリング周波数は44.1kHz(キロヘルツ)です。
エンコード=変換
データサイズを小さくするために、一定の規則に従って目的に応じたデータに変換することです。
コンピューターで扱う音楽ファイルの形式にはいくつかの種類がありますが、大きく分けると無圧縮と圧縮の2つに分けられます。
ちなみに圧縮することもエンコードと呼ばれます。
では、なぜ圧縮するのか?
データサイズを小さくすれば、音楽を取り込める量が増えるという利便性の高さからです。
プレーヤーで大量の音楽を持ち運ぶことや、パソコンで素早く取り込むことを可能にします。
そんな中、パソコンで音楽を管理しているとたくさんデータ形式の名前が出てきますよね。
「MP3」であったり、「WAV」だったり……それぞれの形式の解説をしていきます。
音楽ファイル形式
WAV(ウェーブ、ウェブ)
拡張子:wav
Windowsで使われる標準音声形式。圧縮する前の元形式になります。
圧縮されていないので、CDとほぼ同じ音質で音楽を楽しめます。
ちなみにサイズは5分のファイルで大体50MBくらいです。
記録精度は何通りかありますが、44.1kHz、16ビット、ステレオでレコーディングされている場合は、通常の音楽CDのクオリティーと実質的に同じです。
ちなみにこの16ビット、44.1kHzなどの数字が高ければ高いほど良い音になります。
AIFF(エーアイエフエフ、アイフ)
拡張子:aif、aiff
Apple社が開発した音声ファイルのフォーマットで、Macintoshシリーズの標準音声形式です。
ステレオにもモノラルにも対応してます。
圧縮されていないので、CDとほぼ同じ音質で音楽を楽しめます。
ちなみにサイズは5分のファイルで大体50MB程になります。
記録精度は何通りかありますが、44.1kHz、16ビット、ステレオでレコーディングされている場合は、通常の音楽CDの曲と実質的に同じクオリティーになります。
MP3(エムピースリー)
拡張子:mp3
映像データ圧縮方式のMPEG-1(エムペグワン)で利用される音声圧縮方式の一つです。
人間の感じ取りにくい部分のデータを間引くことによって高い圧縮率を得る非可逆圧縮方式を採用しており、音楽CD並の音質を保ったままデータ量を圧縮することができます。
音質を犠牲にすればさらに高い圧縮率を得ることもできます。
ちなみにMP3には著作権保護機能がないため、市販のCDから音楽をパソコンにコピーして、MP3で圧縮、インターネットを通じて配布・交換する……と行った行為が世界的に問題となっています。
WMA(ダブル・エム・エー)
拡張子:wma
Microsoft社が開発した、Microsoft社製品の標準の音声圧縮方式で広く普及している形式の一つです。
AAC(エーエーシー)
拡張子:aac、3gp、3g2、aac、avi、m2ts、m4a、m4b、m4p、mov、mp4、wav、mkv、mka
MP3の代わりともいえるもので、全ての圧縮率において高音質を実現するべく作られています。
MP3はMPEG-1という映像圧縮技術の音声部分を利用していますが、AACは、より新しい MPEG-2(エムペグツー) の音声圧縮技術を利用しています。
少しでも音質を上げて聴きたい場合、以下のように設定してみよう
1.「ビットレート」を上げる
数字が高ければ高いほど良い音になります。
2.「非圧縮」でファイル化する
圧縮しない「WAV(ワブ)」や「AIFF(エーアイエフエフ)」を使用し、ファイル化するとCDと同等の音質になります。
3. CDを取り込むソフト、エンコーダーを変えてみる
ソフトによって音質が変わるなどいろいろと議論されてますが、いろいろ試してみてはどうでしょうか。
普段聴いてる音楽の「データ形式」を一度おさらいして、パソコンやウォークマンで聴いてみるのがオススメです。
そして可能な限り圧縮されていない音質、市販でパッケージされてるCDを買ってCDで音楽を聴くことを習慣にしましょう。
少しでも良い音で聴く環境があれば=良い音楽をたくさん知るきっかけになるはずですし、そして自分が音源を作成するときにも反映させることができます。
ハイレゾ音源に特化したファイル形式の台頭
また最近では、理論上、従来のデジタルオーディオのスペックを超えた、ハイレゾリューションオーディオと呼ばれるデータが流通しつつあります。
下記のアドレスでハイレゾ音源について詳しく触れています。
興味のある方は、ご覧ください。
https://www.studiorag.com/blog/fushimiten/high-resolution-audio
こちらにも独自のファイル形式があります。
flac(フラック)
可逆圧縮であるため、元の音声データから音質の劣化がありません。
これはmp3などでは考えられなかった、画期的な仕様です。
ちなみにオープンソースのフリーソフトウェアとして開発配布されています。
クラウド上でフォーマットを変換できるアプリ|CloudConvert
音楽ファイルはもちろん、ワードや動画、PDF(ピーディーエフ)、電子書籍など、あらゆるファイル形式を変換できるサービスです。
音楽ファイルは、aac(エーエーシー)、ac3(エーシースリー)、aif(エーアイエフ)、aifc(エーアイエフシー)、aiff(エーアイエフエフ)、amr(エーエムアール)、caf(シーエーエフ)、flac(フラック)、m4a(エムフォーエー)、m4b(エムフォービー)、mp3(エムピースリー)、oga(オガ)、ogg(オッグ)、sf2(エス・エフ・ツー)、sfark、wav(ワブ)、wma(ダブリューエムエー) などに対応しています。
URL:https://cloudconvert.com
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya