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ドラム打ち込みのコツ。ゴーストノートの入れ方
最終更新:

ドラム打ち込みのコツ。ゴーストノートの入れ方

前回の続きです。

ゴーストノートとは「強拍と強拍の間に入る聞こえるか聞こえないかの小さい音」まさに積み重ねられる微妙なニュアンスです。

ほとんど聴こえない小さな音でもビートの中で決定的に大事な存在であったりします。

このゴーストノートを打ち込みで表現するためにはどうしたらいいのでしょうか?

はじめに

ゴーストノートと16ビート

ゴーストノートはすべて裏拍に入るため、16ビートにこそその重要性があります。

ゴーストノートを使いこなせれば、8分音符を主に構成される8ビートであっても十分に16ビートらしく聴かせることが可能です。

というわけでここでは少しハネた16ビートで、各パート(スネア・ハイハット・キック)ごとにその入れ方のコツを紹介していきます。

設定と基本パターン

以後の記載は以下の設定・基本パターンをもとに進めます。

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ドラム打ち込み(ピアノロール)

スネア

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スネアのゴーストノートは「自由な左手が自然に動いて出てくるものであり、身体全体でノリを出す中で自然発生的に出てくるもの」です。

ハイハットを刻み続ける右手に比べ、2拍目と4拍目しかスネアを叩かない左手は圧倒的に自由。

スネアのゴーストノートが「自然発生的」なのは自由な左手が「貧乏ゆすり」のごとく自然に動くからと言えましょう。

打ち込み方

ゴーストノートに使うサンプルは他とは違うものを使用する。

できれば強拍に使っている音色より軽い音を使う。

ベロシティはかなり低めに設定。

ハイハットとは同時に鳴らさない。

ロールやフラム(スネアの上にスティックを転がしてゴロゴロ鳴らす奏法…笑)を上手に使うと良い。特にキックにつなげる形で使うと効果的。

↓こんなかんじです。

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ドラム打ち込み(ピアノロール)

スネアのゴーストの例外

↓スネアが強烈に裏拍を打つ場合もありますが、これはゴーストノートと分けて考えましょう。

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演者が「叩こう」と思って意識しないとこの音量は出ませんから。

ハイハット

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スネアのゴーストノートが自然発生的に出てくるものであるのに対し、ハイハットのゴーストノートは「意図的に鳴らそうとしない限り出てこないもの」と言えましょう。

これはスネアに比べハイハットはスティックの跳ね返りが強く、弱い音でも鳴らそう意識しないと鳴らないためです。

ハイハットのゴーストノートを打ち込む時は「ドラマーさんがんばって!」の気持ちをぜひ忘れないで頂きたい。

例えばテンポが上がるとゴーストノートを入れるのはしんどくなったりします。

奏法から考える

ハイハットのゴーストノートには

のざっくり2種類があります。

ドラム未経験者には分かりにくいと思うので参考動画を見ましょう。

前者がこれ↓

後者がこれ↓この方の動画大変分かりよい。

要は裏拍を右手で鳴らすか左手で鳴らすかの違いです。

前者であれば右手だけで入れられますので、フレーズのどこでも入れることができますが、後者であればスネアの位置次第で鳴らすのが難しい場合もあります。

また前者ではその奏法の性質上、裏拍となるゴーストノートはチップ(スティックの先でトップシンバルだけ叩く)の音にする方が自然。後者では左手と右手で交互に鳴らすので音色は同じようなものの方が自然です。

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