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最新DTM打ち込みサウンドの紹介。オススメ打ち込み音源&サウンドデモ
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最新DTM打ち込みサウンドの紹介。オススメ打ち込み音源&サウンドデモ

今や音楽制作でシンセサイザーや打ち込み音源はなくてはならない存在になってきています。

そんな中、生楽器系音源にフューチャーし、各音源の向き不向き、最新の打ち込み音源を使用したサウンドデモ、オススメ音源の紹介をしていきたいと思います。

打ち込み音源の向き不向き

http://o-dan.net/ja/

打ち込み音源でも楽器によって向き不向きがあります。

例えばシンセサイザーを駆使した音源・音楽にいわゆるシンセサウンドを追加するのは言うまでもなく何も問題ありません。

なので生楽器を再現した音源・音楽を中心に以下紹介していきます。

ドラム

ドラム音源はどのジャンルでも相性がいいです。

例えばドラムマシンの場合、音楽ジャンルによってドラムマシンサウンドじゃないとといったものも多数あり、TR-808などの名機と呼ばれるドラムマシンもあったりとそこにはすでに長い文化が発生しています。

生ドラムのグルーブだとか言ったりしますが、筆者の印象としてノる系の音楽の打ち込みドラム率は物凄く高い気がするのは気のせいでしょうか。

ロック系の生ドラムを模した音源も相性とても良いです。

基本的にはプロが叩いて録音した音源を鳴らしているだけで、ちゃんとした有料ソフトであれば叩くごとに微妙に違う音が鳴ったりするので、「プロの叩いた音源をどこにどの強さで置いていくか」といった感じでサンプラーに近い。

実際にプロが叩いたそのままのベロシティーとリズム(タイミング)がジャンルごとに収録されたMIDIパックのようなものも発売されていますので、高品質なドラム音源と組み合わせれば、自身の楽曲にプロが叩いたドラム演奏を直接取り入れたような形にすることができ、グッとクオリティーが上がります。

ちゃんとしたソフトであれば音源によってキックやスネアもオンマイクとオフマイクに分かれていますし、ルームやトップなどのアンビエンス系マイクもちゃんとあり、マイキングも細かく調整できます。

ドラムの打ち込みの場合、打ち込みだから悪いどうのというより、打ち込みをする人のスキルうんぬんの方がクオリティーに左右されます。

参考:ドラム経験者によるドラム打ち込みの解説。まず必要性を考える

Addictive Drums

BFD3

ベース

ベースも打ち込みでかなりいけます。

Prominy SR5

Spectrasonics Trilian

ギター

ギターはプレイによります。

バッキングなら相性はいいですし、とくにアコギであればほとんど分からないかもしれません。

Prominy HUMMINGBIRD

打ち込みで少し苦手なのは、弦楽器で細かくピッチが揺れ動くようなもの。

なのでバッキングならまだいいのですが、リードギターで自然に聴かせるなら少し頑張らないといけないかもしれません。

Electri6ity

Shreddage 2

Prominy LPC Library

ギターだけ本職の人に頼む形で、打ち込みギター音源ではデモ作りに活用といった形でも制作は捗るかと思います。

ボーカル

ここはVOCALOID(ボーカロイド)という有名なものがあります。

参考:ボカロで音楽を始めたい!よくわかるボーカロイドの種類と特徴

ボーカルもピッチが揺れ動くものなので、自然に聴かせるためにはいろいろと細かい調整が必要。

ちなみに、本当にやり込めばここまで自然なボーカル音源を作ることができます。

さらにVOCALISTENER(通称:ぼかりす)といった実際の生の人間の歌唱データを読み込んで、そのままのピッチデータやダイナミクスを反映させることができるので、そうすればかなり人間に近づきます。

なのでピッチが細かく揺れ動くような音色の場合、細かく人間のようにいじればそれっぽくできるが結構手間はかかるということですね。

人間が歌っている音源はメジャーいくだとか、カッコイイ音源を作るだけだったりならいいのですが、自主制作音源の場合、実際のところほとんどリスナーからの反応は見込めません。

ただボーカロイドの場合は、わりと低いハードルでかなりの再生数や海外含めたコメントがたくさん付いたりネットで有名になりやすかったりするので、その辺りは一長一短のようです。

ボーカロイドを使うのであれば、その辺りの一長一短を見極めてうまく活用していきたいですね。

生楽器の打ち込みのメリット

生楽器を打ち込み音源で演奏するメリット。

それはズバリ、作曲編曲のしやすさです。

生楽器を録音して……の場合、途中何か変更するって場合は完全に録り直すしかありません。

途中移調したり転調したいって場合は打ち込みの場合はMIDIを少し弄るだけですべてを簡単に変更できますし、MIDIデータをコピーするだけで簡単に音源を変えたものが作れます。

少しビートを変えたいキメを変えたいって場合は生ドラムだとちょこっとしたことで録り直しというのは少し厳しいですよね。

なので作曲編曲の際に打ち込みでかなり完成させてから生演奏を録るのもいいですし、そのままでいけそうなら打ち込み音源を使用したまま完パケに持っていくことができます。

個人で曲をガンガン作っていくって人で打ち込み音源なしにしろと言われたら正直現実的な問題厳しいですよね。

打ち込みだからこそって場合も多々ありますし、生楽器系の音色の中でも、特にドラム音源辺りなどはジャンルに関係なく、かなり市販の音源でも使われているのではないでしょうか。

最後に

物事にはすべて一長一短があります。

自身が活動するにおいて、どうすれば一番良い方向に持っていけるのかを見極め、それぞれを使いこなしていけると、また音楽制作ライフも充実させていけるのではないでしょうか。

ライタープロフィール

前田ユウキ

DTMer

前田ユウキ

Dragon Ash・BOOM BOOM SATELLITES・Char・the HIATUS・サザンオールスターズ・ACIDMANやジャニーズなど、様々なメジャーアーティストのローディーを経験。

自身のバンド活動を経て、現在はフリーでの音楽コンポーザー、及びライター活動中。

ブログ用Twitter:yuk717_

ウェブサイト:http://yuk717.com

Twitter:YUKI_MED_

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