マイクスタンドの種類と特徴。知っておきたい基礎知識
ライブステージやレコーディングスタジオなど、さまざまな場面で活躍するマイクスタンド。
今回は、知ってるようで知らないマイクスタンドの基本についてご説明します。
もくじ
マイクスタンドの役割
音 = 空気の振動です。
マイクはその音(空気の振動)を収音し電気信号に変換する目的で使われます。
安定したマイキングにはマイクを任意の方向で、しっかりと固定させる必要があります。
そのためマイクスタンドには、角度や高さをきめ細やかに調節できる柔軟さと、現場での過酷な使用にも耐える頑丈さが求められます。
また、演奏する際に少なからず発生する、余分な振動を可能な限り軽減させるなど音質的にも重要な役割を担います。
ライブステージの音をお客さんに届けたり、レコーディングで収音するためには欠かせないアイテムとなっています。
メーカー K&M(ケーアンドエム)は定番
K&M(König&Meyer)は、ドイツの譜面台や楽器用スタンドの専門メーカーです。
1949年にドイツで設立されて以来、ライブ会場やスタジオ、放送局などさまざまな現場で使用されており、今では80カ国上に製品を供給しています。
確かな耐久性や操作性で、多くのミュージシャンや音楽関係者から信頼を得ています。
種類も用途にあわせて豊富にあるので、マイクスタンドをお探しなら、まずチェックしてみることをおすすめします。
マイクホルダーの変換ネジについて
マイクをスタンドへ固定するためには、マイクホルダーが必要です。
このマイクホルダーは、マイクを購入した際にセットで付いてくることがほとんどですが(マイクスタンドには付属されていません)、マイクの種類に合ったフォルダーを選ばないと、サイズが合わなかったりして安定したマイキングができません。
マイクスタンド先端とマイクホルダーのスタンド受け側はネジタイプになっています。
ただし、ネジサイズはメーカー各社で規格が違っており、これがあっていないとうまく取り付けることができません。
その場合は変換ネジを使用することになります。
例えば、SHUREのマイクホルダーは5/8インチネジというサイズです。
K&Mを代表とされる一般的なマイクスタンドは、3/8インチネジです。
マイクホルダー側に変換ネジを付けることで、マイクスタンドに装着できます(SHUREマイクには変換ネジが付属されています)。
現在お使いのマイクはどのメーカーなのかを確認して変換ネジを用意するようにしましょう。
参考:DTMや宅録におすすめのレコーディングマイクの種類と選び方
マイクスタンド種類と特徴
メーカー各社、シルバータイプとブラックタイプがありますが、ライブステージで使用する際はブラックタイプのほうが目立ちにくくおすすめです。
とにかく安いものが欲しい
CLASSIC PRO(クラシックプロ)|MSB/BLACK
スタンダードな標準ブームマイクスタンドです。
ブーム部分を外してストレートタイプとしても使用可能。
軽量なため野外演奏などの持ち運びの際に助かります。
CLASSIC PRO(クラシックプロ)|MSST/BLACK
こちらはミニブームタイプです。
ギターアンプや、ドラムセットのマイキングで活躍します。
しっかり丈夫なものが欲しい
K&M(ケーアンドエム)|21020
業界標準の定番マイクスタンドです。
強度、安定感に優れており、操作性も抜群です。
メンテナンス性が高く、補修パーツも安定して入手できるため、末長く安心して使用できます。
K&M(ケーアンドエム)|25900
こちらはミニブームタイプです。
高さがあるマイクスタンド
K&M(ケーアンドエム)|21021B
高く設定しても安定感があるように、全体の重さが他と比べて重くなっています。
重量:5.88kg
ストレートタイプ
K&M(ケーアンドエム)|20120
主にボーカリストマイク向けのタイプです。
卓上タイプ
K&M(ケーアンドエム)|232B
机の上に置くときは、卓上マイクスタンドを使用しましょう。
レコーディングで安定した収音ができる重量タイプ
高砂製作所|PS-38
一般のタイプと比べ大変重くなりますが、安定の設置感で、振動による影響も少ないです。
プロ用のレコーディングスタジオ、放送局、コンサートホールでは常備されていることが多いタイプです。
最後に
マイクスタンドにはさまざまな種類がありますが、「外に持ち出す」「自宅で使用する」などの用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
マイク購入の際、合わせて参考にしていただければと思います。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
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Twitter:kin_kinya