人気のおすすめモニターヘッドホンの種類と選び方
レコーディングやDTMにおすすめのヘッドホンを知りたい!
今回は音楽を制作するなら1台は持っておきたい、プロオーディオメーカーのモニターヘッドホンをご紹介します。
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もくじ
ヘッドホンを選ぶことは、音の基準を作ること
皆さんは普段どのように音楽を聞ていますか?
パソコン内蔵スピーカー、オーディオスピーカー、イヤホン…など、リスニング環境によって聞こえ方が全く異なることはみなさんも経験的に感じていると思います。
そしてレコーディングやマスタリングの現場ではこれら想定して、どんな状況や環境で聞いても良いバランスで聴けるように調整をおこないます。
愛用のヘッドホンでさまざまな音源をモニターすることは、音の基準を作り、耳のレベルを鍛えていくことにつながります。
録音時も制作時も使えるヘッドホンを探す
ヘッドホンは外部に音を漏らさず音をモニターする機器として、リスニングやDJなど用途別にさまざまなタイプがあります。
その多くは音楽そのものを楽しむために作られたもので、音楽的な味付けが施されていることが一般的です。
一方で音楽制作用に作られたヘッドホンは、比較的フラット(均一)な音質で高い解像度(明瞭度)をもつため、細かい音を聞きわけるのに適しています。
また、長時間装着することを想定して作られているので、耳への負担をなるべく軽減できるように、耳を覆うぐらいの大きさが特徴です。
レコーディングやDTM環境では、必須のアイテムなので一台は持っておくとよいでしょう。
ヘッドホン選びの際 よく出てくる用語
密閉ダイナミック型
密閉型(クローズドタイプ)は耳全体を覆って、外部の音を遮断するタイプのことで、音楽制作用のヘッドホンの大半はこのタイプです。
開放型(オープンエアータイプ)はその逆で、背面が開放されているため外部の音が聞こえます。
一般に高音が良く伸び音がこもらない反面、低音はやや弱い特性を持ちます。
主にDJ用として使用されることが多いです。
「ダイナミック型」は、スピーカーの駆動方式の種類で、一般的なヘッドホンの大半はこちらにあたります。
ステレオ標準プラグ
端子の直径が6.3mmの3極プラグのことです。
オーディオのヘッドホン端子などに接続する際に使用します。
ステレオミニプラグ
端子の直径が3.5mmの3極プラグのことです。
主にイヤホンや小型ヘッドホンに多いタイプです。
スマートフォンやウォークマンのイヤホン端子などへ接続する際に使用します。
再生周波数帯域
通常の音楽フォーマット(CDやWAVファイルなど)は、20Hz~20kHzとされています。
これは人間の耳で聞こえる可聴周波数帯域に合わせられています。
ヘッドホンのタイプによってはそれらを超える再生が可能ですが、メーカーによって測定方法もまちまちなので、再生機器やソフトの対応にも左右されるため「上位機種のヘッドホンは周波数帯域が広く設定されている」程度に覚えておいてください。
感度
1mWの電力を与えたとき、1kHzの音がどれくらいの音圧で得られるかの値のことで、単位はdB(デジベル)、105dB/mWなどと表記されています。
値が高ければ高いほど小さな電力で大きい音量が得られます。
インピーダンス
音は電気信号としてケーブルを伝っていきます。
インピーダンスとは、この信号に対する抵抗値のことで、単位はΩ(オーム)で表せており、基本的にこれが大きいほどノイズに強くなるのと同時に音量が小さくなります。
おすすめのモニターヘッドホン
SONY|MDR-CD900ST
1989年に業務用として、1995年より一般向けに発売して以来、日本の音楽業界で最も使われる業界標準のヘッドホンです。
多くのレコーディングスタジオに常備されており、この音は1度は体感しておいたほうがよいでしょう。
独自開発のスピーカー・ユニットにより、長期間にわたる使用でも音質が変わりにく高い耐久性がります。
音質はとてもフラットでクリアな印象で、細かな音までしっかり聞こえます。
側圧が強めでしっかり密閉しますが、長時間の使用では多少耳への負担があるかもしれません。
ボーカルダビングのモニター、ミックス・録音時のチェックに向いています。
業務用として開発されているので、故障の際の保証などはありませんが、修理用パーツが手に入りやすいという特徴もあります。
定番のモニターヘッドホン SONY MDR-CD900ST価格 | 14,000円〜17,000円 |
形式 | 密閉ダイナミック型 |
ケーブル | 2.5m ストレート |
プラグ形状 | ステレオ標準プラグ |
重量 | 200g(コード含まず) |
インピーダンス | 63Ω |
最大入力 | 1000mW |
再生周波数帯域 | 5~30,000Hz |
感度 | 106dB |
SONY|MDR-7506
こちらも定番のソニーの折りたたみ式ヘッドホン。
音像の位置や距離などの定位感がはっきりして聴きやすいです。
世界中で使われている実績を持つヘッドホンでさまざまな用途で活躍します。
適度な側圧で長時間装着してても耳が疲れにくく、激しい動きをしてもしっかりフィットしてくれる耳に優しい装着感です。
カールコードが採用されているので、レコーディング時に多少動いてもケーブルが突っ張ることはありません。
ステレオミニと標準ステレオの変換プラグ、専用ケースも付属しています。
コストパフォーマンスに優れた定番のモニターヘッドホン SONY MDR-7506価格 | 10,000円〜16,000円 |
形式 | 密閉ダイナミック型 |
ケーブル | 3m(カールコード) |
プラグ形状 | 3.5mmステレオミニ / 6.3mmステレオ標準 (ネジ込タイプの変換プラグ付き) |
重量 | 230g(コード含まず) |
インピーダンス | 63Ω |
最大入力 | 1W |
再生周波数帯域 | 10~20,000Hz |
感度 | 106dB |