バンドレコーディングがいくらかかるのかを徹底検証!
皆様はレコーディングにどのくらい費用をかけますか?
割り切ればそれなりに安くあげることも可能ですが、私はレコーディング費用とはどのくらい「かかるか」ではなく、どのくらい「かけるか」だと思っています。
つまりコストではなく投資と考えると、予算を抑えていいところと悪いところが見えてきます。
今回はリアルに気になる「バンドのレコーディング費用はいくらかかるのか?」についてお話したいと思います。
もくじ
レコーディングはどこでも誰にもできる時代
昔は歌のレコーディングひとつとっても自ずと録音場所や機材スペックに限界があり、また扱える録音データの容量が限られていたりと、高いクオリティーを保つにはたいへん労力のかかる時代でした。
現在はPCや機材の低価格化・オペレーションの簡略化などが進み、機材さえ揃えればレコーディングは「どこでも誰にもできる時代」になりました。
言い換えれば「レコーディングすること」へのこだわりを追求しやすい時代になったと言えます。
昔のようにわざわざ都心までいかなくてもレコーディングできる環境が身近になりました。
エンジニアは絶対必要。その訳とは?
録音〜編集、ミックスまでを担当する「レコーディングエンジニア」という存在はレコーディングに欠かせません。
近年の宅録ブームでレコーディングは「誰もができる時代」にはなりましたが、その技術や経験はその道の専門家であるレコーディングエンジニアにはかないません。
つまり、あなたの作った曲の持つ芸術性を最大限引き出すには、最良のパートナーであることには今も昔も変わりありません。
自分のバンド専属のエンジニアを探す時代はもう既に到来してます。
予算は機材だけでなくエンジニアの技術へ
理想はミュージシャンから出てくる「アイデア」や「レコーディングの貴重な時間」と真摯に向き合ってくれるエンジニアです。
そんなエンジニアが在籍しているレコーディングスタジオでレコーディングされることをおすすめします。
録り音が作品のクオリティーをも左右する
近年レコーディング環境は、どんどんレベルアップしていっております。
その中でより良い作品に近づけるためには、その原点「録り音」へのこだわりがより重要になってきています。
効果的なマイキング、位相のチェック、プリアンプのセレクト…などは「録音するエンジニアの手」によって行われます。
録り音が今後のバンド行く末をも左右することも忘れないで下さい。
レコーディングは、時間がかかって当然
5分ある曲は「録音するのに5分、聴いて確認するのにも5分」かかります。
これをそれぞれのパートで何度もテイクを重ねたり、ミックス時エンジニアが何度も確認すると、それは何十時間にもなることはざらです。
レコーディングは時間がかかって当然なのです。
レコーディングスタジオは、平日なら予約がとりやすく安い!
土日の予約は何ヶ月も前から予約しないと空いてないことも多いです。
また、レコーディングスタジオはどこも「平日料金」を設定してるところが多いためどんどん利用しましょう。
一般で発売されてるCDクオリティでバンドで1曲録音するのには、どれぐらい費用がかかるのか?
制作内容によって様々ですが、当スタジオでのオーソドックスな基本プランをシミュレートしてみました。
まずお伝えしたいのは、当スタジオでは、
- 数多くの名盤に関わった経験豊富なエンジニアが担当。
- 完全プロ仕様の多数のハイエンドアナログ機材を完備。
- これらプロ・クオリティをカスタマープライスでご提供。
まず1曲のレコーディングの時間はどれぐらいかかるのか?
今までご担当させて頂いたバンドの1曲の録音〜最終マスターまで仕上げるまでの平均時間が8時間〜10時間となっております。
もちろん曲の内容などにより時間は前後されてることも多いですが、最低6時間以上は確実にかかってきます。
およその時間の内訳はこうです。(10:00を開始した場合)
例:ドラム、ベース、ギター、ヴォーカルとオーソドックスな編成の場合。
- 10:00:機材セッティング
- 11:00:サウンドチェック
- 12:00:ドラム、ベース録音開始
- 13:00:オーバーダビング
- 14:00:ヴォーカル録音
- 16:00:ミックスダウン
- 17:00:プリマスタリング
- 18:00:完成
ざっくりですが8時間で収めるとこんな感じです。
このスケジュール通りで見てみると、ドラムとベース録音に所要する時間は、わずか「1時間」だということがお分かりだと思います。
「1時間もあったら楽勝!」などお考えの方も多いと思いますが、5分ある曲は「録音するのにも5分、聴いて確認するのにも5分」かかります。
ドラム単体のテイクで言えば、1時間で曲通しの5〜6テイクのみで、予算内に押さえるためにはその覚悟が必要です。
ここでそれが完了しないと次の作業には進めません。
逆に普段から演奏に慣れてたりレコーディングが何度も経験ある人は、1時間もかからない場合もあります。
初めて方は是非コチラもチェックしてみてください。
ベストテイクに繋げる!初めてのドラムレコーディングされる方へ
レコーディングの費用は?
レコーディングの費用には
- ブース代
- スタジオ代
- エンジニア代
- 楽器代(ドラム、アンプ等)
が含まれます。
当スタジオの場合ですが、1時間あたりの費用は5,500円です。
※通常の1ブースの場合、1曲にかける時間が6時間だとすると、5,500円×6時間=33,000円となります。
編集〜ミックスまでの費用は?
エンジニアが作業する時間なので、
- スタジオ代
- エンジニア代
のみです。
当スタジオの場合だと、1時間あたり4,500円です。1曲あたりに必要な、最低時間の2時間だと9,000円です。
トータルでの費用
1曲録音:約33,000円
1曲ミックス:約9,000円
合計:約42,000円(平日の場合は38,000円)
となります。
バンドメンバー1人あたりで考えると…
4人メンバーがいる場合だと
約42,000÷4人=10,500 一人あたり10,500円です。
最後に
プロのミュージシャンがレコーディングしてる環境で、1人あたり1万円クラスでプロクオリティの音源に仕上げることが夢ではないのがお分かり頂けたかと思います。
問題は費用よりも「録音曲へのエネルギーの方向性確認」と「クオリティを上げること」に集中したほうがよさそうですね。
参考になれば幸いでございます。
是非今年は、バンドでレコーディングをチャレンジしてください!
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya